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The Science of Hitting
特集「テッド・ウィリアムズのバッティングの科学」の研究 |
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◆「テッド・ウィリアムズのバッティングの科学」とは?
◆本書の概要
テッド・ウィリアムスが、自らの現役時代や、引退後のワシントン・セネタース監督時代のエピソードを交えながら、バッティング理論を展開している。 彼は、「野球のボールを打つのは、50パーセントは首から上の問題」、即ち考えたバッティングの重要性をくどいほど説く。実際、本書の半分以上はバッティングにおけるメカニズムよりも、投手との対戦におけるエピソードなどが記されている。 当コーナーでは、本書の理論部分を中心に、「科学する野球」実践におけるヒントとなる部分を抽出して紹介していく。 |
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■構えについて
・バットは掌ではなく、指で握る
→ 下になる手は、ハンマーかゴルフのクラブを握るようにする。人差し指が少しオープンになる感じ [ 「科学する野球」におけるフィンガーグリップでの握りとも合致 ] ・「私は後ろの足をグイグイやって地面に少し角度のついた足場を作り、体を安定させた」 [ 足の内線に体重をかけるための方法として「科学する野球」でも引用されている箇所である ] ■スイングについて
・踏み出しが大きすぎると、腰が開いて回転が鈍くなり、パワーが減少する[ テッドは「腰の動きは頭を軸とした回転運動であって」と述べているので、捻りと回転を混同しているようだが、広すぎるステップを戒めているのは○か ] ・足を踏み出した時点では、まだ体重は移行させない。両手は後へ、バットは立っている [ いわゆるバックスイングのトップの状態を述べている ] ・腰を先導させてスイングする → 手の後ろからバットがついていき、ヒッティングエリアに入るにつれてスピードがアップする [ ボディをワンピースにして回し、レートヒッティングする様子が真上からの写真で示されている ] ■インパクトについて
・ボールを一番よくバットの真芯でとらえるのは、投球に対してバットが直角になるようにスイングしたときである→ ボールを手元に引きつけるほど、投球に目先をかわされる率が低くなる → 早く打ち過ぎるより、むしろ遅れ気味の方がまし(速く振ることができればよい) [ 投球に対して直角、すなわち中心衝突であるが、ここでは何故か15%は許容範囲、プルヒッターなら30%でも可、という根拠不明な数字が示されている ] ・野球のスイングは強いプッシュ・スイングである → バットがボールに当たるときは、斧で木を切るときと同じで、手首はスクエアで返っていない → 手首が返るのは、ボールがバットを離れてから → 返していない手首の方が強い [ プッシュスイングは後ろ腰の突きつけや両腕を伸ばしきる動作につながっていく。斧の例えは空手打法でもお馴染みである ] ・スイングの際には後腕のひじをひきつけてまとまった感じにし、スイングの円弧をしっかりしたものにする [ 後ろヒジのかいこみの動作である。"しっかりしたもの"云々はボディと腕をワンピースにして動かすことと思われる ] ・「テッド・ウィリアムズは、本来右ききでなかったならば、もっとすぐれた左打者になっていたかもしれない」 [ トップハンドでボールを引っぱたくようにすることが強打するポイントである、ということが言いたいのだと解釈したが ] ・理想的なスイングは投球の角度に合わせたアップ・スイングである → 投球の軌道とバットの軌道が一致する区間が長くなる → レベル/ダウン・スイングではインパクト時に上の手がバットより上になり、巻き込んで打つスイングになってしまう [ この点は「科学する野球」や張本勲とも意見が一致している ] ・低めの球はアッパーカットせず、ヒザを曲げて体を落として調節 → インパクトにおけるバットの角度が一段と鋭くなって、スイングの面によって切られる投球の面が小さくなってしまう [ これについてはヘッドを下げて調節するのが何故ダメなのかがよくわからず、理解に苦しむ点である ] |
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◆全体的な感想
「バッティングの科学」というタイトルほどには"科学的"な内容とも思われない(苦笑)。例えば、ヒッティング・ゾーンについて、投球とバットの角度が90度が理想的としながらも、なぜ15度までは許容範囲なのか、さらにプルヒッターなら30度でもよいのかなどに関する理論的な説明はない。
本書はテッド・ウィリアムズの体験に基づいた内容で、いわゆる"実績を残した人の書いた理論書"であるが、「科学する野球」における合理的な動作と合致するポイントも数多くある。まあ結論としては、わざわざ本書を読まなくても「科学−」で充分である、といったところか(笑) |