初 代 レ パ ー ド
(昭和55年9月〜)
日産が、それまで自社には存在しなかった“高級スペシャルティカー”というコンセプトにより新世代のクルマとして登場させ、当時発表前よりかなり話題になったのがこの「レパード」である。同時期の910型ブルーバードで採用された技術によって操縦性を高め、L28E型エンジンを搭載したモデルは走行性能もかなりのものだったが、のちに「トヨタソアラ」が2800ツインカムエンジン+4速ATを搭載し、数多くの先進的な装備を持って登場すると、古いL型シングルカムエンジンと3速ATでは到底太刀打ちできず、影の薄い存在となってしまった。しかしSSにとっては結構お気に入りのクルマであった。なお、当初は6気筒の2800と2000,4気筒の1800という3本のエンジンで出発した。(文中の馬力についてはすべてグロス表示です)
前期型(昭和55年9月〜)
画像:初代前期レパード4HT280X・SF−L 登場当初このスタイルはかなり新鮮で、SSの好きなクルマの一つとなった。ソアラ登場後もレパードのエクステリアの方が好きな気持ちは変わらなかった。SSが好きな4ドアモデルがレパードにのみ存在したのも、お気に入りの理由の一つだったのかも知れない。まあ4ドアと言ってもリヤのドアは小さく、後席も決して広くはなかったのだが・・・。SSが初めてクルマを購入した際、ホントはこれかローレルあたりの中古車が欲しかったが、当時はまだ高かったので910型ブルーバードになってしまった。
画像:初代レパード装備品 このレパードの上級モデルにはドライブコンピューターが装備されていた。そのほか、世界初の装備としてワイパー付のフェンダーミラーがやはり上級モデルに標準装備されていたが、これはあまり評判がよくなかったのか、前期型の途中からオプション設定となり、後期型で早くも落とされている。
画像:初代レパードオーディオ オーディオもかなり凝ったものだった。安価なモデルにもメタル対応・ドルビー付カセットステレオや6スピーカーが標準装備され、さらに上級モデルには電子チューナーラジオと8スピーカーがおごられていた。そのうえ2800モデルには、車室の騒音レベルに応じて自動的にステレオの音量を変化させるオートボリュームコントロールや、サウンドの広がりをドライバー、あるいは車室全体を中心とした設定に切り替えられるアンビエンスコントロール、TVチューナーが標準装備となっていた。
画像:初代前期レパード280X・SF−L 初代レパードには4ドアと2ドアのハードトップがあったが、これは、そのうちのL28E型エンジンを搭載した最高機種で、装備は至れり尽せりである。L20E型エンジン搭載車にも同じグレードは存在したが、2800になるとオーディオ機能の充実のほか、ひと回り大きなタイヤを履くなどの違いがあった。しかし、ボディサイズは変わらず、3ナンバー車ながら、大きさでは5ナンバー枠に収まっていた。
画像:初代前期レパード180・CF これは4気筒の1800エンジン Z18型を搭載した、レパードの安価グレード。それでも、エアコンがない以外は十分な装備内容だった。この下には、さらに“F”という最安のモデルがあった。
販売店が異なる姉妹車として「レパードTR−X」というクルマも存在した
画像:初代前期レパードTR−X4HT
4ドアハードトップ
画像:初代前期レパードTR−X2HT
2ドアハードトップ
2000ターボモデル追加(昭和56年秋)
画像:初代前期レパード4HTターボZGX
画像:初代前期レパード2HTターボZGX
画像:初代レパードデジパネ
登場から1年が経過して、4ドア・2ドアともに145psのL20ET型エンジン搭載モデルが追加された。それにより、5ナンバー車ながら2800モデル並の加速が得られるようになった。なお、ターボの最上級モデルには、下に見られるようなデジタルメーターが新しく装備された。ただし、ATはあいかわらず3速のままである。
後期型(昭和57年9月〜)
画像:初代後期レパード4HTターボZGX
画像:初代後期レパード2HT200X・ZGX
ちょうど2年後に登場した後期型。この際L28E型エンジン搭載車が消え、一時的にレパード史上唯一の5ナンバーモデルのみの設定となった。これにより、L20ET型が最上級のエンジンとなり、そのターボ搭載モデルのATが、ようやくOD付4速となったのである。それは、430型セドリックに初めて搭載された電子制御式4速フルロックアップトルコンで、トヨタの優れたATに対して、決して引けを取らない自動変速機を持つようになった。
「レパードTR−X4ドアハードトップ」の後期型
画像:初代後期レパードTR−X4HT
3000ターボモデル追加(昭和59年6月)
画像:初代後期レパード4HT300ターボグランドエディション
画像:初代後期レパード2HT300ターボグランドエディション
初代レパードも晩年を迎えて超強力エンジンが搭載されることになった。フェアレディZに搭載され話題を呼んだ、V型6気筒3000ターボのVG30ET型エンジンを載せた最上級モデルのグランドエディションが追加されたのである。約2年ぶりでレパードに3ナンバーモデルが帰ってきた。このエンジンは、当時国産でも最強の230psを誇り、古いエンジンばかりで眠たそうなレパードが急に目覚めたような感じであった。同時にグランドエディションには標準、それ以外のモデルにはオプションでドアミラーが初設定となったほか、Z18型搭載モデルを除くすべてのATが4速となった。

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